プログラミングを学習するときは、独学・通学・オンラインスクールで学ぶ方法がある。
それぞれにメリット・デメリットがあるが、プログラミングの勉強を挫折せずに最後までマスターする場合、どの方法が一番良いのだろうか。
今回は独学、通学、オンライン学習の3つに分類して、それぞれのメリット・デメリットを紹介する。
目次
プログラミングの学習方法、おススメ順
独学・通学・オンライン学習の、メリット・デメリットと一緒に、おススメの学習方法を紹介する。
【通学】挫折しにくく、メリットが大きい
プログラミングをマスターする場合、プログラミングスクールや学校に通学するのが一番おススメだ。
プログラミングを勉強するとき、誰でも上手く動作せずにつまずくことが必ずある。行き詰ってしまい、間違った場所が分からずに1日中調べただけで終わることも。
それが続けば、プログラミング勉強が嫌になってしまうだろう。
プログラミングは、途中で挫折する人もとても多いのだ。
そんな時、通学であれば講師もいてサポートしてくれる。自分の力で考えて解決する能力も、プログラマーとしては必要だが、効率的に学ぶためには、やはり専門家のサポートは心強い。
他の受講生もいるのでモチベーションも保ちやすく、お互いに教えあったり情報交換もできるのだ。
通学のメリット
サポート体制がある
専任講師による授業やサポート体制があることが一番のメリットになる。解らないことは講師に聞けるので、一人で悩む必要がない。
また学習カリキュラムに沿って授業が進められるので、効率良い学習ができる。
受講者同士の情報交換が出来る
受講者同士で、分からないところを教えあったり、間違いやすい部分を共有したり情報交換することは、かなり知識の向上に繋がる。
また、ライバルがいることでモチベーションも上がりやすい
プログラマー仲間が出来る
今後、プログラマーとして仕事をしていく上で、情報交換が出来る仲間はとても大切だ。
技術的な情報交換はもちろん、企業の情報を交換して就職活動に役立てることもできる。
フリーランスのプログラマーを目指す場合は、お互いに仕事を共有することも出来るのだ。
就職先の紹介を受けられる
プログラミングスクールによっては、就職先の斡旋を受けられる場合がある。また、履歴書作成や面接練習などの就職指導を受けられこともあるので、その場合は有効に活用したい。
通学のデメリット
プログラミング学習には、通学が一番おススメだが、通学にもデメリットがいくつかある。
学費がかかる
通学が一番安心な方法と言えるが、その分学費がかかる。3ヶ月のセミナー受講で20万円前後必要と考えておくべきだ。学費が高い分しっかりと勉強して、自分のものにしようというモチベーションにもなる。
近年は、紹介先企業に就職することを前提に、就職と無料プログラミングスクールがセットのスクールもあるので、検討してみるのも良いだろう。
無料プログラミングスクールに関しては、「転職支援付き、無料プログラミングスクールの徹底比較【転職プロが解説】」の記事で詳しく紹介している。
転職支援付き、無料プログラミングスクールの徹底比較【転職プロが解説】
無料プログラミングスクールは「無料でITエンジニアに必要な知識が学べる」「仕事の紹介もしてくれる」という、未経験者からプログラマーを目指す人にとって、有難いサービスである。 しかし、無料となると逆に「 ...
続きを見る
通学時間がかかる
近くに通えるプログラミングスクールがあればベストだが、離れている場合は通学時間がかかる。
時間に余裕がある人が良いが、学業や仕事のかたわらプログラミングを学習する人は、惜しい時間だろう。
通学時間によっては、オンラインスクールの方が効率的に時間を使えて勉強が進むケースもある。
地方には通学できるスクールが少ない
プログラミングスクールは、都市部に集中している。
そのため、地方で通学出来るスクールが無い人は、オンラインスクール等を利用することになるだろう。
通学が向く人
本気でプログラマーになりたいと考えており、金銭的に余裕があり、時間もあるのであれば迷わず通学をお勧めする。
学習環境が整っている通学が一番確実にプログラミングを習得できる。その上就職先も紹介してもらえることもあるので、出費に見合った効果も期待できる。
転職支援付き、無料プログラミングスクールの徹底比較【転職プロが解説】
無料プログラミングスクールは「無料でITエンジニアに必要な知識が学べる」「仕事の紹介もしてくれる」という、未経験者からプログラマーを目指す人にとって、有難いサービスである。 しかし、無料となると逆に「 ...
続きを見る
【オンライン学習】時間を効率的に使える
通学が難しい場合には、オンライン学習が選択肢となるだろう。
最近はオンラインプログラミングスクールも多いので、色々と検討することが出来る。
オンラインスクールのメリット
学習メニューが豊富で、自分で選びやすい
オンラインならではの豊富な学習メニューが挙げられる。プログラミング言語別はもちろん、Webシステム構築など、目的別に学習メニューを用意しているサイトもある。
最近はオンラインスクールの数も増えてきたので、自分の希望や、学習スタイルに合ったものを選択するようにしよう。
リーズナブルな利用料金
通学よりは、リーズナブルな金額で利用できる点もメリットとなる。基礎レベルであれば、無料コースでも学習できるが、更に一歩進んだ学習をしようとすれば、有料登録をしてないと難しいだろう。
その場合でも利用期間によるが、数千円~数万円の間で利用できるので、利用目的に応じて有料登録をするかを検討してみよう。
時間の制約がない
独学のメリット・デメリットとも重なるが、オンラインでも時間の自由がメリットでもあり、デメリットでもある。パソコンでの学習が基本となるが、スマートフォン対応の学習サイトもあるので、こちらも自分の学習スタイルに合わせて、上手に選択したいところだ。
有料版であれば指導もうけられる。
オンライン学習でも有料版であれば、専属のアドバイザーからのアドバイスやメッセージを受け取ることができる。通学ほど細かな指導は期待できないが、解らないところがあれば、アドバイスが受けられるのはメリットである。
オンラインが向いている人
前述の通り、独学は自信がないが、通学はできないという人がオンラインに向いている。
また、ある程度自力で学ぶ自信がある人であれば、オンライン環境は強い味方となるだろう。また、無料版だけだと、独学と大差がない。有料版に登録すればトレーナーからの指導も受けられるので、金銭的な状況を考え有料版の利用を考えることだ。
講師が選ぶ!Javaが学べるオンラインプログラミングスクール3選
水瀬この記事は、プログラミング講師が執筆しています。 Java言語は安定した人気の言語で、転職市場の需要も高い。(2022年1月現在) Javaプログラマーを募集している求人も多く、今からプログラマー ...
続きを見る
講師が選ぶ!Pythonが学べるオンラインプログラミングスクール3選
水瀬この記事は、プログラミング講師が執筆しています。 近年人気が急上昇した、Python言語。 Pythonは学びやすい言語なので、プログラミングが初めての方にもおすすめ出来る言語だ。 また、Pyth ...
続きを見る
【独学】言語によっては、独学もおススメ
独学は、一番お金がかからず、すぐに勉強が出来る。
ただ、独学だけでプログラミングがマスター出来るかが問題だ。
比較的簡単な言語であれば問題ないが、難易度の高い言語を独学でマスターしようとすると挫折する可能性も高い。
「就職に有利なプログラミング言語を講師が紹介」の記事では、人気のあるプログラミング言語の難易度を解説しているので、参考にしていただきたい。
就職に有利なプログラミング言語を講師が紹介|未経験からのプログラマー転職
水瀬当記事は、プログラミング講師が執筆しています。 私はプログラマー転職の講師をしているので、なるべく「就職に有利な」プログラミング言語を紹介するように努めている。 いくら難しい言語をマスターしても、 ...
続きを見る
独学のメリット
コストが安い
独学であれば、勉強にかかる費用は比較的安く済むと考える。基本的にテキスト代だけで済むので、できるだけお金をかけたくない人向きである。
ただ、1冊だけですむことは考えにくく、入門編、実践編など数冊必要だろう。覚える言語が違えばその分必要になる。独学でも数千円から2万円位の出費は覚悟した方がよい。
すべて自分の裁量で勉強できる。
勉強したい時に、したいだけできる。勉強するか、しないかは全て自分次第である。
通勤途中や、昼休み、土日を利用した勉強など、自分のスタイルにあった学習を進めることが出来る。
独学のデメリット
独学の場合、ミスしても頼れるのは自分しかいないので、解らないことがあっても、自力で解決しなければならない。
また、いつどのくらい勉強するかは自分次第なので、自己管理が必要である。自己管理ができないと、独学はできない。
モチベーションの維持も含めて計画的な学習管理が必要である。
独学が向く人
比較的簡単なプログラミングから始めたい人は、独学から試してみても良いだろう。
また、すでに基本的なプログラミングの知識を持っており、つまづいた時に自己解決できる能力が備わっている人は、独学でも問題ない。
独学・通学・オンラインの組み合わせも効率的
独学、通学、オンラインと、それぞれメリット・デメリットがある。
状況に応じて、自分にとってベストな学習方法を選んでもらいたい。
最初は簡単な言語を独学で始めて、オンラインに切り替えてもよいし、組み合わせることによって無駄な費用をかけずに効率的に学習できるケースもある。
どの学習方法においても、一番大切なのは自分のモチベーションである。
最終的には「プログラミング言語をマスターしたい」という気持ちさえあれば、どんな学習方法でも続けることができるだろう。プログラミングができる自分を想像しながら頑張っていただきたい。
就職に有利なプログラミング言語を講師が紹介|未経験からのプログラマー転職
水瀬当記事は、プログラミング講師が執筆しています。 私はプログラマー転職の講師をしているので、なるべく「就職に有利な」プログラミング言語を紹介するように努めている。 いくら難しい言語をマスターしても、 ...
続きを見る
転職支援付き、無料プログラミングスクールの徹底比較【転職プロが解説】
無料プログラミングスクールは「無料でITエンジニアに必要な知識が学べる」「仕事の紹介もしてくれる」という、未経験者からプログラマーを目指す人にとって、有難いサービスである。 しかし、無料となると逆に「 ...
続きを見る