今までプログラミングの勉強をしたことがない人が、プログラマーを目指す場合には、もちろんそれなりの勉強が必要である。
では、まず何から勉強をスタートし、プログラマーに必要な知識を得るまでに、どのくらいの勉強量が必要なのであろうか。
ちなみに、私はプログラミング講師として、数多くのプログラマーを輩出してきた。最初は全くの初心者の人がほとんどだ。
「未経験者からプログラマーへ」というと、何だかハードルが高いように感じるが、あなたの努力と方法によっては十分可能である。
今回は未経験からプログラマーになる方法について解説する。
目次
全くの初心者、最初は何から始めた方がよい?
プログラミングだけでなく、パソコンの基礎知識にも不安がある人であれば、プログラミング言語を勉強する前にコンピュータシステムを理解するところかは始めた方が良い。
その際、闇雲に勉強するのではなく資格取得などの目標を設定することをおすすめする。
一番のおすすめ資格は、経済産業省認定の「ITパスポート試験」である。
信頼の厚い国家資格であるし、コンピュータシステム(いわゆるパソコンを動かす仕組み)を網羅的に学習が出来る。
実は「プログラミング」とはシステム開発の中の、一部分の工程を指している。システム開発全般の流れをまず理解することが、大切である。
初心者におすすめ、「ITパスポート試験」とは?
「ITパスポート試験」は、経済産業省が認定している「情報処理技術者試験」の中では最も優しい「レベル1」の試験だ。
ITの入門試験としての位置付けで、学生なども多く受験している。試験にプログラミング言語は必要がなく、幅広くIT分野の知識が問われる点が特徴である。
入門試験とはいえ、IT企業で働くために知っておくと便利な簿記会計の知識や経営戦略まで問題の幅が広くなっているので、決して簡単では無く、しっかりと勉強をする必要がある。
ITパスポート試験に合格できたら、本格的にプログラミング能力が問われる「基本情報技術者試験(レベル2)」、「応用情報技術者試験(レベル3)」と、段階を追ってレベルアップしていこう。
試験概要
- 試験時間:120分
- 出題数:小問100問
- 出題形式:四肢択一式
- 出題分野1:ストラテジ系(経営全般):35問程度
- 出題分野2:マネジメント系(IT管理):20問程度
- 出題分野3:テクノロジ系(IT技術):45問程度
最初に覚えるべきプログラミング言語は?
入門用のプログラミング言語でおすすめは、BASIC
パソコンの仕組みは大体理解出来ている人が、最初に学習するのにおすすめの言語として「BASIC(ベーシック)」がある。
できることは限られているが、入門用の言語として取り組み易いだろう。
Excelに搭載されているVBAは1週間ほどで習得可能
他にも、取り組みやすい初心者向けのプログラムとして、表計算ソフトのExcelに搭載されている「VBA (Visual Basic for Applications)」が有力候補だ。Excelの処理を自動実行させるためのマクロ作成に使われる簡易言語なので、Excel上でしか動作は出来ないが、あくまでプログラミングになれるという意味では勉強しやすくオススメだ。
VBAは、覚えるまでにはさほど時間は必要ないだろう。1週間ほど毎日勉強していれば、大まかなコマンドを覚えて使えるようになるだろう。
実現場でも使われている、JavaScriptとRuby
もう一つおすすめしておくのは「JavaScript(ジャバスクリプト)」と「Ruby(ルビー)」だ。これらは、実際の開発現場でもプログラマーに使用されている言語である。習得出来れば、実務ですぐに使える言語なので、未経験でも自信があるという人は、ぜひチャレンジしてもらいたい。
習得期間は個人差があるだろうが、1ヶ月前後で基本的なプログラムが組める程度にはなるだろう。
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水瀬当記事は、プログラミング講師が執筆しています。 私はプログラマー転職の講師をしているので、なるべく「就職に有利な」プログラミング言語を紹介するように努めている。 いくら難しい言語をマスターしても、 ...
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勉強方法は独学or学校?どっちが良いか
ここからは、具体的には勉強方法について紹介していく。
まずは、独学で勉強するのか、何らかの学校に通うのかで違ってくる。独学か学校かは予算や今の状況(学生や社会人)によっても違ってくるだろう。
学校に通いたいけど、費用が無いという場合も、今は「【完全無料プログラミング研修&就職サポート GEEK JOB キャンプ】(グルーヴ・ギア)」や、「【完全無料プログラミング研修&就活塾】(インターノウス)」といった、無料でプログラミング研修が受講できて、就職サポートをしてくれるサービスもあるので、チェックしみると良いだろう。
独学で勉強する場合でも、現在はWebを中心に学習環境が整っているので、無料で得られる知識も多い。
学習用テキストを使う
独学で勉強するなら、まずは市販されている学習用テキストを購入することから始まる。
ITパスポート試験や、プログラミング言語関連の学習用テキストは豊富にあるので、学習には困らないだろう。
プログラミング言語の勉強では、開発環境の構築が必要だが、必要なことは全てテキストに書いてある。
初心者におススメのテキストは、「講師がオススメ!初心者向けプログラミング入門の独学本」でも紹介しているので、参考にしてもらいたい。
Webサイトの活用
情報処理技術者試験対策やプログラミング言語の解説など、Webにはたくさんの情報があふれているので、これを活用しない手はない。
プログラマーとして仕事を始めた場合、分からないことやトラブルはつきものである。それらを一つ一つ先輩や上司に聞くのではなく、自分で問題解決出来る能力も、プログラマーとして大切だ。
そのため、Webサイトを活用して常に情報収集し、「情報収集能力」を高めておくことも大事である。
プログラミングのQAサイトも数多くのサイトがあるので、いろいろ検索して、自分に合ったサイトを見つけて学習に役立てることをおすすめする。
学校に通う
少しでも早くプログラミングを学びたい方や、独学に不安な方は学校へ通う選択肢もある。
専門学校は受講料が高めであるが、民間のスクールも数多く存在する。30万円~40万円程度の受講料が必要な学校が多いが、その分、「専門家に教えてもらえる」「つまずいたら、すぐ質問が出来る」「独学より早く習得できる」などのメリットも多い。
前述したが、民間の学校の中には「【完全無料プログラミング研修&就職サポート GEEK JOB キャンプ】(グルーヴ・ギア)」や、「【完全無料プログラミング研修&就活塾】(インターノウス)」といった、無料でプログラミング研修が受講できて、就職サポートをしてくれるサービスもある。
プログラマー不足の現在だからこそ、実現されているサービスなので、転職目的でプログラムを学びたい方は活用して欲しいサービスである。
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プログラマーといえば、一見IT業界を担う華やかな存在のように見えるが、プログラミングそのものは実際には、地道な努力が必要な作業である。特に未経験であれば、最初が肝心である。
途中で挫折しそうになることもあるだろうが、何事も続けなければ、成し遂げることはできない。
当初のモチベーションを維持することは、簡単なことではない。しかし、本当にプログラマーを目指そうと考えるなら、「根気」は重要な要素だ。何事も簡単には諦めない気持ちで臨んでいただきたい。