最近は以前ほど「学歴社会」とは言われなくなったが、それでも一部の企業では学歴を重視したり、「学閥」が残っていたり、学歴が影響することは今もある。
では、プログラマーを目指すにあたって、学歴はどのくらい影響があるのだろうか。
あるいは、関わるシステムの種類によっても違いがあるのだろうか。プログラミング講師が解説する。
目次
ズバリ!プログラマーに学歴は必要か?
イエスかノーかで答えると、答えは「ノー」だ。
プログラミングは専門教育の部類に入るので、一般的にはコンピューター系の専門学校でプログラミングの基礎を学んで、プログラマーとして就職するパターンが多い。
もちろん、大学でも情報系や工学系の学部でプログラミングやシステムの勉強をするので、大卒のプログラマーも数多くいるだろう。
しかし、実際には学歴で採用されることは少なく、プログラマーとしての能力が重視される。
いくら有名大学出身で高学歴であろうと、仕事ができなければ、評価されないからだ。学歴がプログラムを組んでくれるわけではない。
また、「学歴」以外に良く聞かれるのが、プログラマーになるために「英語」や「数学」の知識はどの程度必要か?である。
こちらに関しては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にして頂きたい。
プログラマーになるには、英語力が必要?プログラミング講師が解説
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プログラマーに数学力が必要か、講師の考察。数学が苦手だとプログラマーは無理?
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学歴よりビジネススキルが重要?
プログラマーとして生計を立てたいのであれば、工業高校で情報系の学科に進学して就職、あるいは高校卒業後に、専門学校で情報システム系の学科に進学して就職するのが一般的だ。
大学進学を否定するものではないが、いち早くプログラマーとして安定しけたれば、高校、又は専門学校卒業後の就職が有利だ。
ただし、プログラマーとしての最低限のビジネススキルは身につけておきたい。
いくらプログラミングが得意でも、単なる「プログラミングばか」や「プログラミングおたく」では、社会に出てから苦労するからだ。
ビジネススキルといっても、特に難しいことではなく、円滑に仕事をこなしていくためには、プログラミング能力以外にも、一般的な文章力やコミュニケーション力は必要だ。
学歴のメリットは本当にないのか?
これまで、プログラマーに学歴は関係ないと説明してきた。でも本当に不要なのだろうか、もう一度考えてみよう。
一般的に高卒と大卒では、大卒の方が一般常識や教養があるとみなされる。
プログラミング能力もあるのが前提として考えると、この点は学歴のメリットといえる。
しかし、高卒や専門卒は、大卒よりも早く社会に出ることで、プログラマーとしての経験を積むことができる。
仕事をしながら社会常識やマナーを習得することも可能だ。
大手の起業であれば、学歴を重視する会社もあるかもしれないが、特に中小のベンチャー企業などは、学歴よりも実力重視の傾向が強い。
未経験からプログラマーへの道
いくら学歴は関係ないといっても、小中高や専門学校で一度もプログラミングの勉強をしたことがない者が、プログラマーになるのは大変だ。
それでも独学でプログラミングを学ぶことは不可能ではない。豊富なテキスト本やWeb上の教材で学ぶこともできる。
何より大切なのは、「継続力」だ、少々のことで挫けているようでは、プログラマーにはなれないだろう。
特に未経験というハンデがあれば尚更だ。必ずプログラマーになるという強い意志を持って取り組むべきだろう。
未経験者がプログラマーに転職する場合は、「求人紹介をしてくれるプログラミングスクール」を利用するのが一番の近道だろう。
「転職支援付き、無料プログラミングスクールの徹底比較【転職プロが解説】」の記事では、未経験者におススメのプログラミングスクールを詳しく紹介している。
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資格取得でプログラマーに就職
プログラマーになるには、資格取得が一番の近道とも言いていいだろう。
経済産業省認定の情報処理技術者試験や、マイクロソフト認定の資格など一般に広く認知されている資格を取得しておけば、転職にも有効である。
プログラマーへの転職を目指す人におススメの資格は、「未経験からプログラマーへ転職を希望する方へのおすすめ資格3選」の記事で詳しく紹介している。
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フリーソフトの開発
フリーソフトを開発して、インターネット上で公開することで、評価を得られる場合がある。
自らのサイトで公開してもよいし、大手のソフトダウンロードサイトに登録して、評判になれば、一定の評価を得られるだろう。
そうなれば、ソフト会社に就職する際にも、自分の成果としてアピールできる。
プログラムの勉強を始めたい方は、「未経験からプログラマーへ転職「最初に勉強すべきプログラミング言語3選」」の記事で詳しく紹介している。
まとめ
以上解説してきたように、プログラマーになるには学歴は重要ではないが、あればそれに越したことはない。
プログラマーだけに言えることではないが、学歴があればそれだけ、教養があるとみなされることも多い。
いわば、「プラスアルファ」として考えておけばよいのではないだろうか。
学歴があれば、それを活かせばよいし、ないのであれば、実力で頑張ればよいのである。
プログラマーになるには適正や能力が必要だが、特に会社で働く場合は、その人本人の魅力も大切だ。魅力的なプログラマーになれるように努力していこう。
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