今後需要が伸びていく、将来性のあるプログラミング言語３つと、その理由

水瀬

この記事は、プログラミング講師（水瀬）が執筆しています。

プログラマーは、様々なプログラミング言語を駆使して業務用のシステムやアプリを開発する。

しかし、現在使われているプログラミング言語の種類は数多く、いくら優秀なプログラマーでも、全ての言語をマスターするのは無理だ。

特にプログラミング初心者であれば、どの言語から勉強したら良いのか迷うに違いない。

せっかく苦労して勉強しても「今後需要が伸びていく、将来性のあるプログラミング言語」を選ばなければ、使い道が無くなる。

今からどの言語を学び、スキルを上げていくかで将来の収入にも大きく関係してくるのだ。

現役プログラマーに聞いた「今イチオシの将来性があるプログラミング言語」ランキング

日々プログラミングと向き合っている、現役のプログラマー50人に「今イチオシ！将来性があるプログラミング言語」を聞いた。

まずは、全体的なランキング結果を見てみよう。（2019年2月調べ）

有名なプログラミング言語は多々あるが「将来性」という視点で見ると、近年プログラマーの中で注目されているPython（パイソン）が圧倒的に支持されているという結果になった。

海外で主流となっているPythonは、近年急激に日本でも普及してきた。求人が増えてきて、稼げる言語でもあることが人気の理由だ。

またWebの普及によりJavaScript・PHPといったWeb開発の現場で使用される言語も、上位にランクインしている。

次に、人気ベスト3の言語（Python・JavaScript・PHP）に関して、選ばれた理由と今後の将来性について具体的に説明していく。

将来性のあるプログラミング言語、おすすめBEST３

プログラマーとして仕事をしていきたいと考えるのであれば、需要が無い言語を選ぶと、将来仕事を失うリスクもある。

学びやすい言語という理由だけで安易に選ぶのでは無く、その言語で仕事の需要があるかがカギとなる。

現役プログラマーにも支持されている「将来性のあるプログラミング言語」から、上位３選（Python・JavaScript・PHP）について詳しく確認しよう。

Python（パイソン）

Python（パイソン）は、機械学習やAI（人口知能）の開発に良く利用される言語だ。

実は数年前まで日本国内では、Pythonに似た国産言語の「Ruby（ルビー）」の方が人気が高かった。

しかし世界的にみると、Pythonの人気は抜群で多くの開発環境で使用されている実績がある。

世界的に人気のプログラミング言語を示す指標に「TIOBE（外部サイト）」が毎月発表している、話題のプログラミング言語ランキングがある。

（▲ 2019年2月時点）

上のランキング表のとおり、世界的にもPythonの人気は、年々上昇している。

今や誰でも知っている代表的なWebサービスである「Youtube」や「Instagram」が、Pythonで作られているのは有名な話だ。

プログラミング技術は世界共通のため、海外のスタンダードが日本のスタンダードになるケースがほとんどだ。

海外事情を含めて考えると、今後は「Python」に将来性があると言える。

現に近年、日本でも最初に勉強するプログラミング言語としてPythonを選ぶ人は多い。

現役プログラマーに聞いた、Pythonをおススメする理由

「Pythonを一番おススメする」と答えた現役プログラマーに、その理由を聞いてみた。

Pythonプログラマーは収入アップも見込める

Pythonが良く使用される機械学習やAI分野は、現在急成長している分野であり、Pythonを操るプログラマーの需要も、年々高まってきている。

そのためPythonを使うプログラマーは、近年高い給与で重宝されるケースが多い。

現役プログラマーも、今からプログラムを勉強する人も、Pythonは年収アップに繋がりやすく、マスターしたい言語である。

Pythonの勉強方法

Pythonは比較的シンプルな文法体系で、学習しやすい言語である。

現役のプログラマーはもちろん、「HTML・CSS・JavaScript」などの簡易プログラミング言語を既にマスターしている人であれば、独学でも十分習得は可能だ。

しかしプログラミング言語が全くの初心者であれば、概念を理解するのに時間がかかるだろう。

初心者であれば、プログラミングスクールを利用した方が効率的だ。

Pythonが学べるプログラミングスクールに関しては「講師が選ぶ！Pythonが学べるオンラインプログラミングスクール3選」の記事で詳しく紹介している。

JavaScript（ジャバスクリプト）

「Java Script（ジャバ スクリプト）」はWeb系のシステムで使用される言語である。

フロントエンド処理（ブラウザ上で目に見える動作を処理する）にも、バックエンド処理（目に見えないサーバー上でのやり取りを処理する）にも、使用されている言語である。

Web（インターネット）は今後も発展していくことは、確実である。

そのため、JavaScriptは今後も将来に渡って必要とされる言語と言える。

しかも、JavaScriptは比較的簡単なプログラミング言語で、初心者でも学びやすい点もメリットだ。

開発にあたって、サーバー機などの特別な環境を用意することも無く、勉強できる点も大きい。

また、JavaScriptはWebページ作成言語の「HTML」と共に進化してきた言語で、学習教材（本やインターネットの情報）も豊富にあり、学習環境も充実している。

習得しやすい上に、覚えればシステム開発で出来ることも多いので、プログラミング未経験者・初心者の方が勉強を始めるなら、まずはJava Scriptを勉強することをおすすめする。

現役プログラマーに聞いた、JavaScriptをおススメする理由

「今イチオシの言語」アンケートで、Java Scriptを1番おススメ！と答えた現役プログラマーに、その理由を聞いてみた。

Java Scriptの勉強方法

JavaScriptは、比較的簡単なプログラミング言語なので、独学でも習得可能だ。

JavaScriptを勉強する時は、ホームページを作成する為の「HTML」や「CSS」といった言語と関連が深いため、同時に学習することをおすすめする。

初心者でも勉強しやすい言語ではあるが、不安な方は「HTML・CSS・Javascript」を教えてくれるプログラミングスクールも沢山あるので、利用すると良い。

Java Scriptが無料で学べるスクールもある

オンラインプログラミングスクールの「 テックアカデミー 」では、HTML・CSS・JavaScriptを学べる「 プログラミング無料体験 」が受講できる。

無料体験とは言っても、Webサイト制作に必要な「HTML」「CSS」「JavaScript」までを１週間シッカリ勉強することが出来るという、かなり充実した内容だ。

講師への質問も出来るので、今からJavascriptを勉強する人は試してみることをおススメする。

PHP

「PHP」も人気が高いプログラミング言語で、求人（仕事）も多く需要が高い。

求人ニーズが高い言語で言えばJava（ジャバ）も上げられるが、JavaよりもPHPの方が難易度が低いプログラミング言語で、初心者にも人気だ。

PHPはWebサイトとの相性が良く、たいていのWebアプリケーションはPHPとJavaScriptで作ることが出来る。

そのためWeb系のプログラマーを目指す人は、PHPとJavaScriptをセットで学習することもおススメだ。

現役プログラマーに聞いた、PHPをおススメする理由

「今イチオシの言語」アンケートで、PHPを1番おススメ！と答えた現役プログラマーに、その理由を聞いてみた。

PHPの勉強方法

PHPは人気の言語なので、入門書から応用書まで豊富な学習材料があり、習得環境には困らない。

プログラミング経験者であれば、独学でも勉強できる。

初心者の方や、スクールで効率的に勉強したい人はPHPと合わせてWeb全般（HTML/CSSなど）の知識が学べるコースをおススメする。

今後需要が伸びていく言語の見極め方

今後どの言語に将来性があるかは、「日本で流行っている」というだけでなく、世界を含めたIT業界の動向を慎重に見極める必要がある。

キーワードは「言語のグローバル化」だ。

プログラミング言語は、基本的に世界共通だ。

結局、世界中で多くのプログラマーに使われている言語が日本でもスタンダードになってくる。

そのため日本国内だけでなく、世界のプログラマー事情の情報収集も日頃から行っておくと良いだろう。

ただ、それ以前に自分のプログラマーとしてのスキルアップを忘れてはいけない。

論理的思考能力や、仕様書の理解力など常に意識をしておくことは多い。どんな言語であれ、システムやアプリ開発の基本は変わらない。

プログラマーには多種の言語が扱える柔軟性が求められる。複数の言語が扱えれば、それだけ自由度が増すわけだ。

単に流行を追うだけでは、いずれ限界が見えてくる。

気軽に周囲のトレンドに乗ろうとするのではなく、自分自身の予測眼も鍛えておこう。