Webデザイナーに転職するにあたって、志望動機や自己PRと同じくらい大事なものが、ポートフォリオだ。
「百聞は一見にしかず」口で説明するよりは、視覚に訴えた方が伝わりやすいのは明らかで、実績でアピール出来ない未経験者にとっては重要な武器になる。
今回は、未経験からWebデザイナーを目指す人にとって、効果的なポートフォリオの作成方法を紹介する。
目次
未経験者からWebデザイナーを目指す人のためのポートフォリオの作り方
Webデザイナーを目指すなら、勉強を始める頃からポートフォリオを意識した作品創りをしたほうが効率がよい。
複数のデザインテイストの異なる作品を要しておき、応募先企業に応じて、作品の差し替えが可能であれば、なお良いだろう。
これまでの成果のアピールに有効な、ポートフォリオであるが、ただ作ればよいというものではない。どうせ作るのであれば、より効果的に見せたいものである。ポートフォリオ作成のポイントをまとめてみよう
情報の見やすさを重視する
ポートフォリオはなるべく見やすいものを作成するべきである。そのためには一目で情報が確認できる構成が望ましい。プロフィールや得意分野、作品紹介などを見やすく配置することで、見た目のインパクトも大きくなる。
作品コンセプト・ビジョンを伝える
作品紹介では、画像イメージはもちろんであるが、テキストによる作品コンセプトなど、詳しい情報も必須である。作品のコンセプトを伝えることで、より一層歩ポートフォリオが意味のあるものになるだろう。
また、作品の狙いや、世界観なども説明できることで、作品はもちろん、その人なりも分かるというものだ
Webサイトとペーバー(紙)の両方を用意する
ポートフォリオを作成するときに、Webサイトのみ、又はペーバーのみでも実際は大丈夫だが、Webサイトとペーバーの両方を用意しておくのが望ましい。ただし、目指す職種によっては強調するべきものが違ってくる。
Webデザイナーを目指す場合は、Webサイト重視のポートフォリオを作成しておこう。Webサイトの方が実際のイメージが分かり、HTMLコードも分かるので、どういう作り方をしているのかまで分かるので、アピールしやすいメリットがある。
一方で、イラストレータなどを目指す場合は、ペーバーベースの仕上がり度が、大切になってくる。Webサイトとペーバーのどちらを重視するかは、自分の目指す職種で考えよう。
ペーパーのポートフォリオで使用する紙質は発色の良いものを選び、見栄えがするように気をつけたい。また、幾度も持ち運ぶかもしれないことを考えると、変色などしないようにするために、保管場所や保管方法にも気を配ろう。
必ずケースに入れて、高温多湿は避けて、冷暗所に保管しておくのは常識だ。また、相手先の環境でパソコンやモニターを利用できないことも考えられる。不測の事態にも対応できるような準備としてもペーパーポートフォリオも携帯しておくようにしたい。
相手先のニーズに合っているか
作成したポートフォリオが、応募した会社の求めるデザインの方法性に合っているかを、確認しておくことが、内定を得るためには必要だ。事前に応募先企業の業務実績など、企業研究は十分にしておこう。実は不採用になる原因の一つに、需要と供給のミスマッチがある。能力があっても、相手先のニーズにマッチングしないというケースは避けたいものだ。
ポートフォリオに入れる作品についても、極力相手先のデザインセンスにマッチするような作品を選んでおくべきである。
ポートフォリオ紹介作品の点数
紹介できる実績としての作品は、多いことに越したことはない。そこからポートフォリオ用に選定すればよいのだ。
しかし、未経験の場合は作品数も限られる。
未経験者は5作品程度を目標に作成しておけばよいだろう。
というのも、同じような作品を10点、20点見せても、たいした違いはないからだ。
未経験者の場合はデザインの違うWebサイトやバナーなどを数点用意しておけば、採用者側も判断材料にとしては十分である。
未経験者ならではのテクニック
作品数の少ない未経験者ならではのテクニックがある。それは架空サイトのデザインである。実際の仕事としてデザインしていないので、自分自信のサイトを除いては、架空のWebサイトをデザインしてみる方法が一番手っ取り早い方法である。
また、仕事でWebデザインをする場合、顧客の要望などの縛りや条件があるが、架空のサイトであれば自分の好きなように自由に作成することが出来る。
自分のデザイン能力を、大いに発揮できるのが架空サイトだ。
フリー素材のサイトから画像などの素材を集めておいて、架空の会社やショップを作り、そのトップページのみ数点作成する方法である。
素材があれば、あとはデザインが勝負なので、そこでその人のセンスが分かる。トップページのみでも、Webデザイナーとしてのセンスがあるかは、ある程度分かるものだ。
言ってみれば、デザイナーとしての原石を探しているようなものなので、最初からピカピカである必要はない。またオールマイティーさも求められてはいないので、自分の売りはどこにあるのかアピールできるようにしておこう。
Webデザイナーは未経験でも有望な職種
IT関連の職種でも、Webデザイナーは未経験でも比較的実現したやすい職種である。もちろん、Webデザインのためのプログラミングスキルが必要だが、一般的なプログラマーに比べると、敷居は低い。それよりは、配色や画像の配置などの、デザインスキルが重要である。
もちろん、全て最初から学習可能であるし、書籍以外にもWeb上での学習環境も整備されているので、習得期間も短めで済む上に、費用も多くは必要ない。未経験からIT関連の就職を考えるなら、ぜひチャレンジしてもらいたい仕事である。
ポートフォリオは就職活動の重要な武器であるが、それに頼りすぎてもいけない。あくまで、自分を引き立たせるアイテムであると認識しておくべきだ。仕事は人であることを忘れてはいけない。
いくら立派なポートフォリオを作っても、人間性の面でバツを付けられたりすると、大きなマイナスである。
特に未経験者に求められるのは、仕事に対する期待感である。素直な向上心やコミュニケーション力をアピールしたうえで、有効にポートフォリオを使うことができれば、採用に大きく近づくことになる。
あなたがWebデザイナーとして社会で大きく活躍することを願っている。
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