長期に景気が停滞している現在、少々の景気回復があったとしても、多くの昇給を望むのは、もはや絶望的と言える。
そんな中、収入アップを目指し副業を考える人が増えてきた。
副業を考えた場合、いろいろな選択肢があるが、プログラミングは効率の良い副業だと言える。
短時間でも、成果を上げればそれなりの報酬を確保できるからだ。
とはいえ、初心者がいきなりプログラミングができる訳もなく、少々勉強が必要なのも事実である。
だた、副業でできるプログラミングは、種類や用途も限定されているケースも多いので、努力次第で可能性が広がるものだ。
プログラミング&副業に興味があるという方は、一度考えてみてはいかがだろうか。
コロナとプログラミング学習
<2022年1月追記>
コロナの影響でプログラミング学習を検討している方は、臨時記事「プログラマーを目指すなら「コロナピンチ」を「チャンス」にせよ」を参考にしてください。
プログラミングを副業にする魅力とメリット
プログラミングはパソコンさえあれば時間と場所を選ばないで仕事ができるので、比較的取り組み易い副業といえる。
ネット環境があれば、データのやり取りもスムーズにできる。ノートパソコンとネット環境さえあれば、あと必要なものは、自分のプログラミングスキルのみである。
一度プログラミングスキルを身に付ければ、安定した収入が得られる可能性が高くなる。
給与を上げるのは難しいが、副業では働いた分収入になる
副業としてのプログラミングは成果報酬型となる。
したがって、仕事をした分が、報酬として支払われるので、やれやばやるほど収入が増えるということになる。
ただし、本業との兼ね合いもあるので、実際には時間の制約もあるし、非常に時間のかかる案件もある。
とくにプログラミングに慣れるまでは、1つの仕事を終えるのに時間がかかることは覚悟しておこう。
バランスよく仕事をこなすには、計画性を持って仕事に取り組むことが大切である。
プログラミングを学習することで、知識が身につき、仕事にも役立つ
あなたの本業の仕事内容にもよるが、プログラミングの技能が本業に役立つことはよくある。
例えば表計算ソフトで、表やグラフを作った経験があるなら、表計算ソフトに内蔵されている簡易プログラミング言語(VBA)で、マクロプログラミング(処理の自動化)を作成し、大幅な時間短縮につなげることも可能だ。
その気になれば、本格的なプログラム作成も不可能ではなくなる。
また、プログラミングに必要な論理的思考は、仕事の道筋を考え、整えるのにも役に立つ。
仕事の効率化や再構築にも必要な能力を身につけることができる。
プログラミングの経験が詰める
副業で始めたプログラミングが軌道に乗り、今はフリーのプログラマーとして本業となった人もいる。
どこまで本気で取り組むかにかかっているが、プログラマーに転職後に結果として収入が増えるなら、転職を見据えた上で取り組んでみてもよい。
やってみたらプログラマーの方が性に合っていたということも考えられるし、何事もやってみなければ分からないものだ。
いつでもどこでも仕事が出来る
プログラミングは、パソコンとインターネットの環境があれば、いつでも・どこでも仕事を進めることが出来る。
副業にコンビニのバイトをする場合と比較すると、バイトはあらかじめスケジュールを決めないと行かなかったり、移動に時間がかかったりと無駄が多い。
しかしプログラミングの副業は時間や場所の制約が無いため、自宅でも出来て効率的に時間を使うことが出来る。
クラウドソーシングで仕事を取ってきやすい
初心者にプログラミングの仕事があるのか?という疑問もあるだろう。
数年前であれば考えられないが、近年急激にクラウドソーシングが普及したおかげで、初心者でも仕事を受けやすくなった。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注・受注することが出来るシステム
例えば、日本最大級のクラウドソーシングである「 クラウドワークス 」を見てみると、プログラミングだけでな無く「ライター・イラスト作成・データ集計」等、様々な仕事の受発注がされている。
何もプログラミングでなくても、ライター(記事作成)などの仕事でも、月数万円収入を得ている人も沢山いる。
登録は無料なので、一度登録してどんな仕事がいくら位でやり取りされているかの相場をチェックしてみると、自分が副業を開始した時にいくら位稼げるのかのイメージが付きやすいだろう。
高単価な仕事の受注が出来る
先に紹介した「 クラウドワークス 」では、プログラミングだけでなく「記事作成・イラスト作成・データ集計」等、様々な仕事を受けることが出来た。
しかし、誰でも出来る仕事ほど単価も安い。
「高単価な仕事」となると、何らかの専門知識がある人が有利である。
もし、あなたに何らかの専門知識や得意分野があれば、それを活かせればてっとり早い。例えば、語学力等の専門知識があれば、条件の良い翻訳の仕事を請け負うこともできるだろう。
専門知識が無ければ、今から身に着けていく必要があるが、語学に関しては素人が勉強して翻訳の仕事を請け負うまでに、相当な勉強期間と経験が必要だろう。
その点プログラミングであれば、初心者でも仕事を請け負うレベルまでの習得が比較的簡単だ。
もちろん、最初は比較的簡単で安価な仕事からのスタートになるが、経験を積んでいけば1時間に数千円稼げる案件の受注も可能である。
プログラミングを副業にする場合の、デメリットと注意点
プログラミングでの副業は、初心者には少々ハードルが高い側面もあるので、しっかりと勉強して望む姿勢が大切になる。
それには、勉強できる時間を確保することができるかが鍵になる。副業で収入を得るまでに、準備期間としてある程度時間が掛かることを覚悟しなければならない。
準備期間という意味では、どんな仕事でも多少は必要であるが、場合によってはプログラミング学習に予想以上の時間がかかってしまうこともある。
プログラミングには向き不向きがある。向かないと思ったら素直に諦めてしまうのも手である。
サラリーマンの注意点|確定申告が必要/会社の規定を確認すること
副業でも収入が年間で20万円を超えるようだと、確定申告が必要になる。事前に確定申告の方法などを確認しておく必要がある。
場合によっては副業の取引先で源泉徴収してくれることもあるが、報酬の形態によって様々なので、チェックが必要だ。
また、勤務先の就業規則も確認しておかなければならない。副業禁止の項目があれば、原則的には副業はできないことになる。
あくまで服務規程なので、法的拘束力があるものではないが、就業規則に違反することになれば、勤務先との良好な関係を保つことが難しくなる。
公務員の注意点|公務員がプログラミングを副業にできるの?
国家公務員は、国家公務員法の103条、及び104条によって、また地方公務員は地方公務員法の38条で営利を伴う兼業は禁止されてる。
仕事上必要な場合は上長の許可を得て兼業は可能であるが、私的な副業は基本的に認められてはいない。
しかし、全く方法がないわけではなく、不動産賃貸や株の取引など、問題のないものもある。そこでプログラミングがどうかというと、結論としてはグレーな部分でなんともいえない。
ただ、公務員だから一概にダメということはなく、地方自治体によっては副業を認めて基準化を進めているところも出始めた。
とはいえ、公務員は立場上難しい面があるため、副業は慎重に考えるべきだ。
学生の注意点|就職活動時に成果・経験としてアピールできるものを
大学生や専門学校生は、アルバイトも自由なので、もちろんプログラミングも選択肢の一つになる。
コンピューター系の学部に進学した大学生や、コンピューター関連の専門学校生であれば、むしろ積極的に取り組むべきであろう。
というのも、学生時代に何に一生懸命取り組んだかが、就職試験では大切になるからだ。システム開発関連の企業に就職を考えているなら、プログラミング経験が有利に働くことは間違いない。
せっかくプログラミング能力を活かして仕事を受けるならば、成果として就職活動の時にアピール出来る仕事をこなしていけば、一石二鳥だ。
主婦の注意点|確定申告が必要/収入次第では、夫の扶養に入れない可能性
主婦の方がプログラミングを副業にすることは何の問題もないが、確定申告や扶養控除の問題が出てくる。
専業主婦の場合は「基礎控除」で38万円が控除される。ということは、収入が年間で38万円以内であれば、確定申告は必要ない。
一方でパート・アルバイトで所得がある場合は、すでにこちらの方で「基礎控除」が適用されているため、一般の会社員が副業する場合と同じく20万円以下が確定申告の限度額となる。なので、すでに何らかの仕事をしている場合は要注意である。
ところで「配偶者控除」、「配偶者特別控除」は2018年から給与年収の上限額が改正された。
それまで、103万円が上限だったものが、150万円まで拡大されたのだ。更に控除の限度額を超えた途端に、急に税負担が増えないように設定されている「配偶者特別控除」も、それまでの103万円以上141万円以下が適用範囲だったものが、201万円までに拡大された。
プログラミングだけで年収が150万円を超える場合は、プログラミングを本業にした方がよいだろう。
プログラミングは副業にも適している
現在、プログラマーは不足していると言われている。
少子化の社会では、将来的にも多くのプログラマーの育成は望めない状況にあると言える。
一方で、スマートフォン向けのアプリや、話題のAI関連のプログラミングなど、仕事は増加傾向にある。
プログラミング・スキルを身につければ、安定した受注も可能であろう。そういった意味でも副業に適していると言える。
ただ、プログラミング技術は、新しい言語の登場など、日々進化している。一度勉強したからと言って、そのままではついていけなくなる可能性もある。
常に新しい情報に目を通し、スキルアップの努力を怠ってはいけない。単なる仕事と考えず、好奇心を持って取り組むことが長続きする秘訣だ。
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